ノンポリ天皇、即位10周年!!

2669年2月11日にノンポリ天皇が即位して

2679年2月11日でちょうど10年となりました。

 

前のブログ記事が2674年の5月、『通電少女』を出した頃ですね。当時一緒に本を作った15歳の女の子たちもついにお酒を飲める年になりました。初めて会ったのは中学生でした。弥生と千草は小学生です。

その時から「ノンポリ天皇」としての目立った活動はほぼしていませんが、僕は自分がノンポリ天皇であるという自覚を片時たりとも忘れることなく、臣民のみなのために祈りを捧げることもいっさいなく、ちゃんと日ごろ年ごろをノンベンダラリ暮らしておりました。

 

ノンポリ天皇」としての即位が決まる前、「ノンポリマコリンペン」という名前でノンポリ活動をする可能性が微粒子レベルで存在(死語)しておりました。最近話題のあのマコリンペンです。しかし今やもう一人として彼女をマコリンペンと呼ぶ人はいません。(いや、二十人くらいはいるかもしれない。そのうちの一人が自分であることをホコリンペンに思います。)

 

時代はまわります。(マワリンペン。)

 

時代はまわり、平成もそろそろオワリンペン。ここでノンポリンペン皇が黙っているわけにはいきません。

ノンノンポリ天皇は5月1日に即位の儀を執り行われるそうですが、5月といえば僕(ら)の処女作『たたかえっ!憲法9条ちゃん』が発売されたのは10年前の5月10日でした。

 

ちょうど5月12日にコミティアがあるようなので、そこで何か出します。当選したら。しなくてもそのへんで何かします。

ただ、新刊を出すとしてそれは「ノンポリ天皇」名義ではないかもしれません。本のどこかに「ノンポリ天皇」という言葉は必ず入れますが。

今上ノンノンポリ天皇も退位されますし、僕もいったん退位し、いずれ何もなかったようにまた「ノンポリ天皇」の本を出します。

いちおうノンポリ天皇としても『ドーン・オブ・ザ・天皇』とか『快探偵ZERO』とか『民法739条ちゃん』とか、新作の構想は(構想だけは)たくさんあるのですが、たぶん5月に出せるのはそういう雰囲気のものではありません。

今「夜学バー」というお店をやっているのですが、それをやりながら考えたことなどがちょっと反映されたお話になると思います。性的なモチーフや過激な表現はなく、バレないくらい穏やかに狂い、エロより根源的な性にすこしだけ踏み込めたものになったらよいな、と今のところは考えています。

 

以下、やる予定のこと。皮算用に終わらないことを祈ります。

 

コミティア128で新刊を出す(5月12日)

 

●品切れの既刊をKindle化(5月までに。手伝ってくれるという方が出てきたので。)

●個展(!?!?!?!?)を開く(夜学バーで。5月頭にでも。)

●夜学バーとしても冊子を1~2冊つくる(手作り豆本と、「現役女子大生の夜学バー潜入ルポ」的なものの企画が進んでいる)

 

あとなんか面白いことができればなと思っております。したらこのブログ、及び僕個人のHPツイッターなどになんか書きますね。

元号になるのが楽しみで仕方ありません。ノンポリ天皇の位を譲られたい方も募集しております。

『通電少女 おしおきかなっ?』発売!!

新刊です、5月5日の文学フリマ出ます。
『通電少女 おしおきかなっ?』
去年4月末、ニコニコ超会議内で文学フリマがあったときに知り合った
当時中3だった女の子と、その友達ふたりと、
4人で作りました。若いパワーすごいです。
なかなかない感じの本になったと思います。おすすめです。
8ヶ月かけて、大人が読んでもちゃんと面白いものを作ったつもりなので、
目撃してみてください。
 
詳しくは公式HP
がんばってつくったので見てやってください。
試し読みもできます。

イベント後は、おざ研で売るので
木曜日、ぜひともお越し下さい。この機会に。
 

 

阿佐ヶ谷LOFTでの9条ちゃんイベント無事終了!

武富健治先生、架神恭介先生、岡田育先生、スタッフさんやそしてお手伝いいただいた方々、お客様がた、どうもありがとうございました!
本当にすばらしいイベントになりました。
自分でこういうイベントを主催するのは初めてなので、お友だちもたくさん駆けつけてくれました。お客さんは50人以上も来てくださいました。招待の方なんかを入れると、もうちょっと多いです。自分が出るイベントで、あんなに人がいたのは初めてだったかも……。
いちおう「9条ちゃん」のイベントということで、読んだことのある人に手を挙げてもらったら、3分の1か4分の1くらいは読者さまだったような感じでした。そのわりに本もけっこう買ってもらえたので、やった意義があったなと思います。ゲスト三名さまの本も飛ぶように売れてました〜。個人的に嬉しかったのは、「まなび本」が何部か売れたことです。いやー、本当にうれしい。
 
鈴木邦男さんがいらっしゃって、お買い上げ頂いた9条ちゃんをぱらぱら見ながら「面白いね〜ぼくもこういうの書きたいよ〜」と仰られたので、「原作を書いてください! 書きます!」と告げたら「あ、ほんと〜?」という感じのノリでした。ねらっていこう。「右翼の人がきてなくてよかったね〜大変なことになってたよ」とも言われました。
こわい!
 
イベント内容は、第一部はわりと9条ちゃんの話になってしまいました。僕は表現規制とか、そっちの方面をわりとまじめな感じで討論しようと思っていたのですが、場の躍動感にまかせてみました。ちょっとそのへんのくだりが長すぎた気はしましたが、それでも皆さんの体験談や持論もけっこう引き出せたので、「9条ちゃん」の名前を冠しているイベントとしては、悪いバランスではなかったかも。
 
第二部の最初のほうは、体験談の話を引っぱって。ラスト一時間ほどはついに、怒濤の「みんなで物語を作る」大会! 僕はこれがやりたかったのです!!
わりと酒飲みながら、そういう話ってしませんか? 僕はたまーにします。「こういう設定どうだろう」「それなら主人公はこんな感じ?」とか言いながら、絶対に出版できないような無茶苦茶な物語を、妄想の中で思い切り消化する……。それって本当に面白いんですよね。ゲームみたいで。
適当なアイディアを言って、それが面白い、ってなったら、必ず「問題点」が浮上します。その問題点をいかに解決し、物語として成立させるか、というのが腕の見せ所で、それがうまくいくと本当に楽しいですね。
このイベントでいうと、昭和天皇って言葉を誰か(自粛)が言って、ちょうど今日は昭和の日だしね、ってなって。でも昭和天皇はまずいだろ、っていう「問題点」が出てくる。そしたらまあ、「昭知天皇」にするかとか、「みどりの天皇」にするかとかいうことになる。それで話してるうちに、「赤い書記長とみどりの天皇」みたいな言葉が出てきちゃったら、もう「それ面白い」ってなって、その言葉やキャラクターを使って物語を作らざるを得なくなるんです。もう、それは「絶対に譲れないところ」になる。じゃあ、赤い書記長とみどりの天皇はどういう関係で、どうやって出会うのかとか、そもそも出会わないルートだとどういう物語があり得るのかとか、いくらでも考えが広がって、その中のいくつかの発想が伏線となって後に結びついたりすると、「よし!」ってなるんですね。
天皇だから行幸させよう、行幸って短歌よんだり植樹したりするよね、植樹……みどり……みどりの天皇にぴったりだ!
ってなると、もう「みどりの天皇行幸して植樹する」っていう線は確定します。
そんな感じで、僕たちの物語にはどんどん肉が付いていきました。
(その時のメモは別にUPします。)
最初、「天皇の四肢が伊勢神宮とかに安置されてる」って誰か(自粛)が言って、それが最後には手足が人工衛星になって地球を回るラストにつながったわけなんですが、いやー、これは本当に、このメンツでしかあり得なかった、一つのイリュージョンのような名作プロットですね。じつにすばらしいです。またやりたい。こんな感じのことが、本当にずっとやりたかったのです。
 
というわけであらためて、みなさんありがとうございました!!
久しぶりの友達にも、会えて嬉しかったです。

2014年4月29日の昼間に阿佐ヶ谷LOFTにいた人のみに対して著作権フリーのプロット(?)

【プロットメモ(検閲なし)】

四肢欠損?

そもそも四肢欠損おkなの?
どうすればいいの?

どろろ主人

昭和天皇 四肢欠損
SF
タイラー

四肢欠損天皇
隠してる
天皇の四肢を集める

ゲッター天皇

ゲッター明治
ゴッドマーズ 六神合体

魚雷艇

昭知天皇 美少女 みどりの天皇 赤い書記長 (男の子)
幻肢
四肢とりかえばや(四肢)
四肢欠損
旅に出る(行幸)植樹、短歌
各地の神社の四肢を集める
現人神 強力すぎる力を鎮めている
アキラ
情報部 古事記の暗黒文書
みんなは知らない
実は・・・
主人公が知ってしまう 恋に落ちる
三角関係 あるはずの足が、神社にない!
巫女を殺さないと足を取り出せない
迫りくる鬼畜米英うちたおせ
ロシアから新しい刺客やってきた
ナチス 最初は仲間 少年長官アドルフ
天皇ちゃんのために友達を派遣(四肢欠損)
実際は、神社の四肢を奪おうとしている(人種問題)
ただ、天皇ちゃんを好きになってしまい、自己犠牲
核に対抗して四肢がほしい
友達が感情移入しちゃう、この子の体に、この手がもしついたら・・・(どき
黄色いのに美しい・・・!
落下傘部隊が四肢欠損(四肢を現地調達)
グリーンベレー 現地でゲリラを作る
近未来案
古事記&聖書

がれきで赤みどりが抱き合う
握手する
前線

史実

玉音放送
欠損宣言

パージした手が■
手vs核

両足が広島長崎とめる
残りの足は・・・

右手は西
左手は東
握手

人工衛星になる
新しい神



【以下、前半にとったメモ(検閲版)】
表記
ストーリーライン

タイヤの跡
ムハンマド
非差別階級 富裕層

体育指導の急所
ヌードよりも着衣
足にスク水がひっかかってる

檸檬 丸善

スイッチをおさないと性癖がわからない
スイッチ論 全部オフにしたがる人たち

無修正を見て育った

リカちゃん人形
性器リテラシー
腸内洗浄がBLの世界に
ただひたすらいたい

細部 多様化

きれいな女優の裸ばかり

釣りバカ日誌

9条ちゃん、さらに発売延期! そして4/29に発売「祈」念イベント開催!!

『たたかえっ!憲法9条ちゃん』発売祈念イベント

2014年4月29日(火・昭和の日)
阿佐ヶ谷LOFT(A)
OPEN 12:00 / START 13:00
予約¥900 / 当日¥1,200(共に飲食代別)
ご予約は阿佐ヶ谷ロフトAウェブ予約にて受付!
 
【出演】
尾崎隆臣(作家。『たたかえっ!憲法9条ちゃん』)
武富健治(漫画家。『鈴木先生』『江露巣主人大全』)
架神恭介(作家。『戦闘破壊学園ダンゲロス』『仁義なきキリスト教史』)
岡田育(編集者・文筆家。『ハジの多い人生』)

さらに詳しく

 
そうそうたるゲスト様方を呼んでおいて、
発売が延期とは……。
詳しくはイベント詳細ページをご覧ください。
もっと細かいことは、たぶん当日のイベントでお話しできると思います。

来場者限定特典もありますので、よろしければぜひ!!

 
ところで……正式発売が決まらないので、
ここで突然のビジュアル発表……!!
すばらしいイラストを描いていただいているので、
いよいよ出版しないわけにはいきません! 
 

『たたかえっ!憲法9条ちゃん』発売延期(4/27発売予定)のお知らせ

 
 みなさまお待ちかねの『9条ちゃん』、本来なら3月27日発売のところですが、諸事情により延期となってしまいました……!
 2014年4月27日に発売の予定です。
 残念といえば残念ですが、あと一ヶ月、キャンペーンの準備ができると考えれば。
 
 4月29日には阿佐ヶ谷LOFTで発売記念イベントがあります。それには間に合うようになっておりますので、ご安心を!!
 イベントの準備も少しずつ進んでおりますので、お楽しみに〜。
 
 ところで延期の理由ですが、これはもう……いろいろあるんです……。
 作品が作品なので、通すとこ通さないと……みたいなところが、あるのかないのか、みたいな話も、イベントでできたらいいなと思います。(ネット上ではいえない、いいづらいこともあるのです)
「出るのか? 出ないのか?」みたいなスリルも、味わっていただければ幸いに存じます!!
 もうしばらく、いろいろとお待ちくださいませ……。(ちなみに僕にも現在、待つことしかできないのであります。)

『絶対安全!原子力はつでん部』が電子書籍化、Amazonで販売中!


 
 2011年6月12日に同人誌として出した『絶対安全!原子力はつでん部』が、ようやく電子書籍になりました。
 Amazonで買えます。
 KindleiPhoneiPadAndroidなどで読めます。
 裏技を使えばPC上でも読めますが、よく見ると若干が文字がずれてたりすることがあるようです。気にしなければ気にならない程度だと思います。(何か解決策はあるのかも。)
 
 この作品について、おおまかなことはAmazonページの「内容紹介」で約4000字にわたって書きましたので、そちらをお読みください。
 書き切れなかったことなどを少々ここに記しておきます。
 
 僕は自分の作品をあんまり読み返さないのですが、おそらく二年ぶりくらいに読み返してみて、「忘れてるなあ」と思いました。原発事故のことも忘れているし、作品の内容も忘れていました。
 でも、だからこそ割と客観的にというか、距離を持って読むことができたと思います。
 この作品は本当に、素晴らしい作品だと信じます。
『はつでん部』の一番の売りは、「原発事故直後のことが思い出せる」というところで、それは本当にそうです。「ベント開放」とか「ホウ素を注入」とか、「ケーブルの電圧が違った」とか、みなさん覚えてますか? 僕は後ろの二つは完璧に忘れていました。そのほかにも、「あー、あった、あった」と思うところは無数にあって、タイムスリップしたような気分になりました。
 でも、そこだけじゃなくって、これは物語としても非常によくできている、と僕は思います。作者がこういうことをあんまり詳しく言うのも野暮なのでやめておきますが、割と客観的な視点で読んでみて、素直に「おもしろい」と思ったものです。
 震災直後の、「あの」雰囲気の中、この作者はこんな設定を考えて、こんな物語を紡いで、こんなジョークを飛ばし、こんな理想を語っていたのか……と。どんな気持ちだったのか、なんてのは思い出せませんが、この作品のような気持ちだったのでしょう。僕の当時の思いがすべて詰まっています。
 よっぽど震災や原発のことを気にしていたんだなあ、というのは、読んでわかります。もちろん、書きながら調べもしたのですが、地震発生から毎日、ニュースやネットで相当の知識を得ていたことが見て取れます。そういう状況にありながら、書いたものが「これ」であるという、不思議なバランス感覚。恐ろしいほど不謹慎なジョークと、驚くほど冷めた目線と、まぶしいほどの希望。そしてわりかししっかりした構成。(伏線とか、意味づけとか、いちいちちゃんとしてるのにびっくりしました。)
 多くの人に読んでもらいたいな、と思っています。どうぞ、ぜひとも、よろしくお願いします。
 
 Amazonページ