9条ちゃん公式Twitter+各種企画の中間報告

●公式Twitterアカウント
 @9jo_chan
『たたかえっ!憲法9条ちゃん』公式Twitterアカウントを作りました。アイコンとして、表紙画像(の一部)もさりげなく公開しています。全体の大きな画像については、もうしばらくお待ちください。
 ここで最新情報や細々とした報告などをしていきたいと思っています。もちろんブログも順次、まとめていきます。
 
●主題歌
 日本国憲法第9条の条文をもとに歌詞を作り、僕が適当に歌った音源をゆかりのある作曲家先生(!)に渡したら、しっかりとした曲ができてきました。『炎の転校生』方式(島本和彦先生の『燃えよペン』参照)、または今流行のサムニー方式というやつですね。歌も、ゆかりのある人に歌ってもらっています。持つべきものは友達!
 作曲者や歌手の名前などは、歌詞などと合わせて別の記事で公開する予定です。9条ちゃん公式サイトにもクレジットします。
 歌入れは先日「おざ研」にて行いました。
 

 

 
 それなりに本格的なレコーディング風景。作曲者の手元が非常にカッコイイですね〜(もちろんヤラセ)。
 こういうことがあると、「おざ研」なるよくわからない場所を作っておいて本当によかったと思います。もちろん赤字ですが、こういう時に威力を発揮してくれるからちっとも気になりません。時間を気にせずに作業できる場所があるというのはすばらしい。
 この歌は、あとで動画にしてYoutubeにアップ→公式サイト貼り付け、という予定。今は動画を作ってくれる人を探しているところです。たぶん歌詞をつける程度になると思います。
 中毒性の高い、良い曲になりそうです!
 ちなみに作曲者・歌手ともに『がくえんゆーとぴあ まなびストレート!』というアニメの大ファンなので、作業中はいつもまなびの話が出ます。とても楽しいです。
 まなびについては僕は昔こんな文章を書きました。これは古い版なので差し替えねば……。(紙のほうではもう第四版まで出しています。)書いたのがちょうど『9条ちゃん』初版発売の直前で、この文章がきっかけで仲良くなった大切な友人もいて、僕にとってかなり重要な文章です。
 
●公式サイト
 これも制作を友達にお願いしています。最近だと「世界一即戦力な男」というWebサイトを作った人。先日、共通の先輩のバーで打ち合わせしてきました。素材が遅れていてまだ形にもなっておりませんが、いろいろ細かく考えてくれて、頼りになります。ちなみに彼はピチカート・ファイヴ小沢健二さんのファンです。
 アニメとか映画の公式サイトっぽい感じで、と頼んであります。どういうものができてくるか……。
 
●チラシ
 壁に貼るチラシや、手渡したりお店に置いてもらうフライヤーが必要だな、と思い、これも友達に依頼。もともとは僕の作品を読んでくださった読者さまで、あとから仲良くなった方です。『絶対無敵ライジンオー』のオールナイト上映イベントで偶然出会ったりとかしました。僕の好きな子供向けアニメ(たとえば88〜95年くらいまでのもの)の魂を理解してくれている、貴重な人材です。
 
 
 
 ……こうして見ると、「友達に頼んだ」と一口に言っても、やっぱりどこかで同じ価値観を共有している方に頼んでいるんですね。僕が信頼している価値観に対して親しみを持ってくれている人というか。だから安心してお願いできるというところはあります。
 イラストを描いてくださる朝比奈ティヲ先生にしても、最初は僕のほうが彼のファンだったわけですが、何度かお話しするうちに「これが好き」とか「こういうのはいいものだ」といったところで共感できることが確信できたから、勇気を出してお願いができました。そういう共感みたいなものがあるから、たぶんお互いに、安心できるところはあるのだろう、と僕は思っています。
 
 この『たたかえっ!憲法9条ちゃん』プロジェクトは、僕の二十代までの人生の総集編のようなもので、今やっているのは「伏線を回収」するような感じに似ています。自分がどういう価値観を持って生きてきたか、ということを確認する作業でもあります。
 4月29日の午後に阿佐ヶ谷ロフトAで行うイベントも、僕のこれまでの人生に何らかの形で深く関わっている方々をお呼びします。その辺はまた別の記事でまとめます!
 
 発売予定日まであと3週間ほど。無事発売できるか、プロジェクトはどこまで実現できるのか、ドキュメンタリーを見るような気分で、たびたびここにも覗きに来て頂ければ幸いです!!

「ノンポリ天皇」公式サイト 再始動

http://politen.jp/

長らく工事中だった公式サイトをようやく動かしました。
スマートフォンとかでも見やすくなってます。
じつは更新後すぐ、「おざ研」常連のお友達@zunjpさんがさらに見やすく体裁を直してくださいました! 持つべきものは友達。ノンポリ天皇はたくさんの臣民の方々に支えられて活動できております。本当にありがとうございます。
ただ、情報がまだまだ少ないので、じっくり増やしていきます!
(9条ちゃんの公式サイトは別途作っておりますよ〜。)

4年以上前の映画秘宝のことを、今さら/作中の映画シーンについて

 かつて、『映画秘宝』のブックレビューに『たたかえっ!憲法9条ちゃん』が取り上げられたことがありました。http://d.hatena.ne.jp/politen/20091210/1260436575
 このページは柳下毅一郎さんと田野辺尚人さんが担当していたとのこと(ソースはネット)で、『9条ちゃん』のレビューには「(田)」とあるから、田野辺さんかと思います。本当にありがとうございました……。
 当時、「わーい中学の時に耽読した『ギャラクシートリッパー美葉』の山本弘先生と並んで紹介されたぞー」と喜んだのを覚えています。今回また見返してみたら、隣にはNMG文庫から『おじいちゃんもう一度最期の戦い』を出している戸梶圭太さんが紹介されているのに気づきました。なんとも縁というのは、ありますねえ……。
 
 映画といえば、『9条ちゃん』には映画を見るシーンがあって、具体的なタイトルが何本か出てきます。これは版ごとにけっこう違います。毎回悩んでいるのです。商業版ではどの映画にしようか……考え中です。意見のある方は、ぜひ!
 すべての版を通して『地獄の黙示録』が真っ先に出てくるのですが、これには理由が……なかったんですが、あるのかもしれません。初版の時は単純に、『地獄の黙示録』のワルキューレシーンが自分も好きだしわりと有名だしわかりやすいなと思っただけなのですが、あれがベトナム戦争においての、ベトナムのゲリラ兵や民間人に向けた米国の攻撃なんだってことを改めて考えると、なんか意味があるような気がしてきますね。
 憲法9条がなかった(もしくは条文や解釈が変わっていた)場合、自衛隊ベトナム戦争に参加していたのかもしれないと言われているので、なんか象徴的なシーンになるような。「闘争」とも関係が深いし、たぶんその後の改憲論に与えた影響も……なんて考えると面白いのです。とかいうことを自分で言うのは「みすぼらしいメモ帳の切れはし」を読み上げるようなもんなんですが、書いた時は何も考えてなかったんだからまあいいか、と言い訳……。
 
 そんな作者は憲法9条についてどう思っているのか? それはどうにも説明不可能なので、『9条ちゃん』を読んでいただれば幸いです! ただ念のため強調しておきますが、僕はノンポリでございます。

尾崎隆臣×朝比奈ティヲ

 現況報告です。最終稿(になるはずのもの)を書き終え、すぐにゲラが送られてきました。これをざっと直し、次のゲラでルビとかを確認して、本文に関してはそれでおしまいかな〜。
 しかし……直したいところがこれからまた出てきそうな感じがして怖いです。初版の頃から見てくれているぺ〜こ氏にまた校正を依頼しているんだけど、そこでもなんかあるかもしれないし。大変だけど、少しでも出来のよいものを作るためになんとかがんばろうっと。
 
 出版記念イベントは、阿佐ヶ谷ロフトにて4月29日・昭和の日の昼(時間はおそらく13〜16時くらい)になりました! これでもう動かないと思います。予定を開けておいてください〜。素敵な(実に、驚くべき)ゲストも決まりつつあります!! 正式に決まったら発表します!
 
 イラストに関しては、表紙のラフ画が上がってきたところです。素晴らしいです。まだラフなので着色はしていませんが、線が……もろ好みですね。もともと僕が惚れ込んだ絵描きの方に土下座同然の思い(もちろん、実際はそんなことせず快く引き受けて頂けました)でお願いした方なので、不満があろうはずはありませんが……いつもいつも、期待した以上のクォリティで仕上げてくださるので本当に嬉しいです。
 
 
●朝比奈ティヲ先生

 さてそのイラストレーターさんは「朝比奈ティヲ」先生です! と言っても、ご存じない方には正真の胡椒の丸呑み白河夜船。いや知らないのも当然、この名前でお仕事をするのは初めてなのです。しかし実力は超一級。完成品のイラストをお待ちくださいませ〜。
 ティヲ先生は本当に、細かいところまでよく考えてくださいます。改憲ロボや石板、制服などのデザイン、校章や「CHAIN」ロゴの製作など……こちらから頼んだわけでもないのに少しでもクォリティを上げるため、緻密な設定画を作ってくださっています。ちなみに本文では今のところ(足そうかな?)出てこないマモルくんたちの中学校の名前も、ティヲ先生と相談して考えました。その名も「日幟(ひのぼり)中学」……。えー、僕もティヲ先生も趣味が似ているのです。わかる人はにんまりとしてください。にんまりと。『はつでん部』の学校が確か「太陽学園」だから、それとも合っていていいね、という話になりました。
 ほかにも、ティヲ先生のアイディアを本文に採り入れたり(9条ちゃんのスカートにフリルがついてる云々とか)、メールや打ち合わせの中でアイディアが固まっていったりと、ほとんど合作のような状況で、ティヲ先生がいなければ『9条ちゃん』はまったく違う作品になっている、と言っても過言ではないでしょう。カバー裏の企画もティヲ先生発案です。お楽しみに……。
 ちなみにキャラクターデザインですが、9条ちゃんと知恵院については同人誌版のnickさんによるデザインを踏襲しております。あれはもう、すでに生命が備ってしまったデザインなので。CDドラマとアニメで声優が違う、みたいなのは嫌だと思って大きく変えるのはやめました。
 とはいえ、描き手が違えばものは全然変わります。デザインも、細かいところを中心に、かなり進化しております。どう変わるか、というのも、同人版の読者の方は楽しみにしていてください。マモルくん、リカ先生、ケンゴくん、その他のキャラクターについては、オリジナルでデザインしていただいています(リカ先生は『はつでん部』表紙のイメージに近いです)。
 
 ティヲ先生にお願いして本当によかったと思うのは、デザインの細部への心配りや、絵そのものの魅力、構図の取り方の秀抜さなどはもちろんのこと、やはりある程度趣味が共通するところでしょうか。
 好きな顔の方向性をわかっていただけるし、好きだったアニメがかぶってたりするので、イメージを伝えるのがずいぶん楽です。僕は本当に絵心がないので、絵の説明は苦手なのです。向こうも僕の好みがある程度わかっているので、すんなりいっている気がします。
 挿絵の打ち合わせで、「ここは●ッ●●●●ー●●ッ●ュみたいな感じですかね……」と言われた時は吹き出しました。そして泣きそうになりました。
 イラストはラノベの命。『9条ちゃん』シリーズや『はつでん部』『少太陽』などを作って、実感しています。そのイラストに満足がいかなければ、やはり書き手としてはストレスになると思います。が、ティヲ先生の仕事は満足のさらに数段上を行くもので、一切の不安やストレスがありません。助かってます。
 と同時に、同人でさんざんイラストを描いてもらったnickさんへの感謝も深まります。彼女の絵にも僕は完全に満足しています。9条ちゃん、知恵院左右、少太陽ちゃん、結一くん、小富士見コロナ、リカ先生……すべて僕の宝物です。ありがとう〜。
 この二人がいなければライトノベル書きとしての僕は存在しないでしょう。実は、nickさんに最初のデザインをお願いする時も、「これみたいな感じで!」と、ティヲ先生の絵を見せていたのでした。その時はティヲ先生とはお会いした頃すらなかったのですが、いやはや、どこかで繋がるものですね。
 
 
●尾崎隆臣
 ところで、予告通り2674(2014)年2月11日をもちまして、しばkは尾崎隆臣という名前として、臣籍に隆りました。これからはこの名前でやっていきます。どっかで使い分けるかもしれませんが。
 ノンポリ天皇として即位したのが5年前の2月11日。なぜこの日にこだわるのかといえば、建国記念の日……すなわち神武天皇が即位したとされる日だからですが、同時に明治憲法大日本帝国憲法)の公布日でもあるからです。
 いろいろよろしくお願いいたします〜。
 

執筆にかける時間の話

 今夜が『たたかえっ!憲法9条ちゃん』最終稿(※まだ校正はある)の〆切りなんですが、22時40分現在、まったく終わる気がいたしません。発想が必要なところを詰めているので、衛藤ヒロユキ先生のいう「天使待ち」の時間がどうしても長くなってしまいます。どうも僕は、クラウチングスタート体制のまま精神統一をする時間が長いです。走り始めればけっこうな速さで100メートル駆け抜けるんですが、100メートルしか駆けられない説もあり、進度自体はそれほど早くはありません。ものを書く人はこういうタイプの人が多いと思うんですが、もうちょっといいバランスでやれたらなあと思っています。がんばります。
 
 速筆だとよく言ってもらえるのですが、その理由ははっきりしていて、僕の小説はセリフが多いからですね。モブのセリフとかが異様に多い。しかも、ノリとテンポとスピード感を重視する(というかそういうのが好み)なので、書くときもポンポンやったほうがうまくいくのです。高校時代に演劇の脚本を書いていた癖が、今も残っているという感じです。テンポのいい、会話中心の劇が好きで、そういうのばかり書いていました。
 
 比較的セリフが少なくて、調べ物が多かった『絶対安全!原子力はつでん部』でも、震災が起きてからちょうど3ヶ月で発売(執筆期間は10日くらいと昔のブログにありました)してます。『ぶっころせ!刑法39条ちゃん』は2〜3週間くらいで書いたと思います。『女の子のちんちんって、やわらかいと思う』という短編は2〜3日くらいで一気に書きました。中編『ペド太』はたぶん1週間弱くらいです。ただ、頭の中で転がしてる時間が長いんです。その間に頭の中にだんだん「執筆する可能性のある内容」が溜まっていって、破裂しそうになる頃に書き始めます。元々そういう感じなので、今もぐだぐだ、やっています。
 
『9条ちゃん』の場合は、初めて書いた長編小説だということもあり、かなり時間をかけています。初版が出たのは2009年の5月10日ですが、調べてみたら、1月20日くらいには設定や大まかなストーリーがかなりまとまっています。(ただしその頃のメモを見ると、完成品とはかなり違って、知らないキャラクターもたくさん出てきています。)
 しかし4月10日くらいの段階の原稿を見たら、まだ闘争シーンの途中(全体の半分弱くらい)だったんですね。そのくらいの状態で架神恭介さんにmixiメッセージで送りつけて、むりやり帯文を書いてもらったという……改めて考えればかなり失礼な行為です。当時ももちろん、申し訳ない気分でいっぱいでしたが……。
 ということは『9条ちゃん』の原稿の後半は、3週間くらいで書いたのかなという感じです。と言っても、たぶん最後の数十ページくらいは最後の一晩にがーっとやったと思います。それで初版の終盤はけっこうぐだぐだです。
 第二版の時に、文章を見直して、シーンを付け加えたりして整えました。その追加シーンを思いついたのは入稿日当日の朝8時くらいで、何も思い浮かばずに絶望して散歩していた最中にポンと思いつきました。正午くらいに入稿だったのでかなり急いで書いたのを覚えています。第三版は細部しか変えていません。
 それから3年弱くらいは改版せず、商業化が決まって去年の四月くらいに数十ページの加筆を含む大幅な改訂をしました。その後事情があって全然出版の話が進まなかったのですが、晴れて3月27日に発売予定です。
 それで最後の見直しを今している、というわけなのですが、矛盾点とかを直し、次巻への引きや伏線を整備し、さらに魅力的な展開や小ネタを考えたりしつつ、最初に書いた勢いと持ち味を殺さないように配慮して……みたいなことをしていると、どうしても時間がかかるし、頭も使うというわけなのです。
 
『9条ちゃん』の発想が生まれたのは2009年の1月くらいで、今は2014年の2月。ということはもう、5年間もこの作品について考えているわけです。長い。思い入れも並ではありません。決定版として世に出すにあたって、できるだけ良いものを、と思うのですが、どうなるでしょうか。今のところ200ページくらい手を入れて、かなりよくなっていると自分では思います。最後の50ページくらいを今から見直すのですが、これから朝までの働きによって、この作品の質は決定します。そのプレッシャーが重すぎて、なかなか本格的に取りかかれません。この文章を書くことによって、勢いづけになったらいいのですが……。

本文改訂作業中

『たたかえっ!憲法9条ちゃん』、3月27日の発売に向けて制作をすすめております。
「本文」と「イラスト」がなければライトノベルはできないということで、現在はこのあたりをすすめています。
 本文については、主に以下の点などをいろいろ考えながら改訂作業をしています。
 
●加筆
 どこをどう足しているかというのは枚挙にいとまがないのですが、現段階で50ページくらい増えています。挿絵が9点(9条ちゃんに合わせました)入るので、その分もふえてけっこうなボリュームになるはずです。
 思いつくかぎりでいうと、マモルくんとケンゴくんの存在感がグッと増しています。同人版ではあんまり目立たなかったので、よりキャラを立たせました。あとサトル(マモルのお父さん)の出番も増えています。あとは闘争シーンとか、9条ちゃんがさらわれるシーンとか、ラストシーンとかが加筆されています。それから、まだ書いてないけど日常シーンも増える予定。知恵院とマモルのやり取りは最も気を遣って手を入れたり入れなかったり。石板や戸籍、政情や憲法改正に関わる部分に関しても、しっかり見直します。
 
●商業出版にあたって自粛しなければいけない用語を書き換える
「きちがい」「白痴」などはストレートに出せないそうです。が、おおらかな出版社なので「キチガ……」と言いかけるような表現とかだったら大丈夫だそうです。いいのかよ……。
 しかし、ただ書き換えるだけではまったく面白くないので、いろいろと工夫しています。「白痴」はまずいけど、くしゃみの音として「はっくち!」と叫ぶのは問題ないとか。あとは、新しい用語を作っちゃうとか。そのものずばりの言葉を使わずに回りくどく説明するとか。
 言葉が制限されるのは残念ではありますが、しかしこの作品はもともと、できるだけ下品な言葉を使わないで書こうとした(男性器をコーラのボトルと表現するなど)もので、そこが一つの味でもあるわけなので、同じように「きちがい」的な単語に関しても、使わないほうが面白いような場合ってのはあるし、敏感な人はそこで現実に帰っちゃったりもするんで、結果的には作品の質は上がるだろうと思っております。
 
●新しいイラストに合わせて本文を書き換える
 イラストに引っぱられて本文が変化する現象も起きています。上がってきたアイディアラフに刺激されて、「こういう設定にしよう」と思いついたり、あるいはイラストレーターさんの意見や発想をそのままいただいたり。依頼もしていないのに改憲ロボや石板のデザインをしてくださって、それが本文に影響していったり。この方にお願いしていなかったら、と考えると恐ろしいです。本全体が、全然違った質のものになっていたでしょう。
 
 
 さてそんなイラストレーターさんですが、そういえばここでもう名前を出していいものかわからないので、その旨きいておきます。またここで改めてご紹介させていただきます。
 イラスト本当に凄いので、楽しみにしていてください。発売前に公開する公式サイトで見られると思います。
 
 広報としては、サイトと、主題歌を動かし始めました。と言っても本当に「動き出した」という程度ですが。主題歌は自転車に乗りながら鼻歌で作っています。島本和彦先生が『炎の転校生』という曲を作ったときの感じとおそらくだいたい同じでしょう。
 あとロフトイベントは4月のはじめらへんになりそうです。決まったら書きますので予定をあけておいてくださいませ!
 
 という感じで、ブログはたびたび更新していきます〜。

『たたかえっ!憲法9条ちゃん』NMG文庫から2674年(西暦2014年)3月27日発売!!

 2669年(西暦2009年)5月10日に初版を発行した処女小説『たたかえっ!憲法9条ちゃん』(同人誌)が、紆余曲折を経てオークラ出版「NMG文庫」から2674年(西暦2014年)3月27日に発売されることが決まりました。
 執筆から5年経ち、第三版まで版を重ね、累計約1000部を売り上げ、ついに商業出版です。旧版を持っている方も、ぜひともご購入をお願いいたします!
 ところでこのレーベル、公式サイトがちっとも更新されず、作品も昨年4月19日までに5冊出ただけで今のところストップしております。いろいろあったようです。『9条ちゃん』を出版しようっていうレーベルなんだから、何があっても驚きませんよね……。編集者さんに確認したところ、1月27日発売予定の新刊はちゃんと出る、とのこと。よかったよかった。もう発売に向けていろいろ動いてしまっているので、3月といったら絶対に3月に出せるよう、全力を尽くす所存です。
 
 商業版が同人版と異なってる点は、いくつかあるどころか、ほとんど違うと言ってもいいです。主には以下。
 
●本文を大幅改訂
 加筆が50ページくらい。その他いろいろ修正しています。ラスト付近も、けっこう変わると思います(現在執筆中)。なんせ初版から5年……、その間に政権交代があったり、東日本大震災があったり、様々なことがありました。そういう時代の変化に合わせる意味もありますし、「さらに面白く!」という気持ちもあります。同人版を買っていただいた方が「同人の時はこうだったんだけどね」とドヤ顔で言えるような感じを目指しております。
 そして、商業出版と言えばなんといっても「言葉狩り」です。オークラ出版オークス)は、中川八洋先生の『原発ゼロで日本は滅ぶ』やゴージャス宝田先生の『キャノン先生トばしすぎ』を世に問うた出版社とはいえ、許される最低限のラインというものはやはりあります。『9条ちゃん』のような作品には、どうしても表現上の制限がかかってしまう部分はあるようです。編集者さんも「絶対に伏せ字にはせず、かつ元の面白さを殺さないように」という姿勢でいてくださいますし、僕は「制限されるなら、前よりも面白い形にして通す」という姿勢です。必ずや読者の方々に納得していただけるような表現にしたいと考えています!
 
●表紙絵+挿絵+着せ替えイラスト等々、イラストが刷新
 同人版のイラストはnickさんに描いていただいたのですが、今回は別の方にお願いしました。……というとnickさんファンの方はがっかりするかもしれませんが、nickさんのイラストが大好きなのは僕も同じです。だから商業版でも、9条ちゃんや知恵院左右のデザインは同人版を踏襲しています。しかも僕が心から納得し、nickさんにも「うれしい!」と喜んでいただけるような方にお願いすることができました。ビジュアルはできあがりましたら載せますので、もうしばらくお待ち下さい。
 
●帯
 同人版では架神恭介さんに書いていただきました。今回はどうなるでしょうか……? 決まっていることもあるのですがお知らせは時期を見て。公式サイトにはいろんな方からちょっとしたコメントをいただけたらなあと思っています。
 
●全国書店・ネット書店(Amazonなど)で買える
 すごいことです。が、たぶん部数が極限まで少ないので普通の本屋さんにはないと思います。ぜひとも「書店で注文」してくださいませ。近所の大きめまたは意識の高そうな書店に行って、「NMG文庫というレーベルの『たたかえっ!憲法9条ちゃん』を取り寄せてくざさい!」と言えば、書店員さんも「なんだそれは!?」と思って、気まぐれに入荷してくれたりすることもあるかもしれません^_^
  
 また、発売にあわせてキャンペーンというか、販促活動をしていきます。たとえば……
 
●公式サイト制作
 前述のようにNMG文庫の公式サイトはあまり訴求力(!)が高いとはいえないので、広報用のサイトを作ることにしました。最近だと「世界一即戦力な男」というサイトを作った方に依頼中です。面白いことがよくわかっている方なので、安心してお任せできます。
 
●主題歌『たたかえっ!憲法9条ちゃん』制作
 これは趣味みたいなもんですが、Youtubeとかに宣伝動画を流したいので、主題歌を作ります。友達とみんなで、ワイワイ言いながら楽しんで作れたらなーと思っています。憲法9条をそのまま歌詞にしようと思ったら、ものすごくメロディが作りにくくて難儀しております……。
 
●阿佐ヶ谷ロフトAで出版記念イベント
 発売後に出版記念イベントをやります。日程やゲスト、コンテンツなどが決まったらお知らせします。これは本当に、人がこないとさみしいしみっともないので、ぜひともなんとか時間を取っていただけたら……幸いに存じます。会場は阿佐ヶ谷ロフトAだと思います。
 
●いろいろ
 やっていきたいです。どういう販促をすればいいか、アイディア募集中です〜。「新人作家がやらないこと」や「誰もやらないだろうこと」を、できるだけやっていきたいです!
  
 その他、ノンポリ天皇関連の動きはこんな感じです。
 
電子書籍Kindle)展開
『絶対安全!原子力はつでん部』『女の子のちんちんって、やわらかいと思う』『ロリコン小学生ペド太の純情』などをKindleで売ろうかと考えています。3月11日までにはつでん部を出すのが目標です。まだ書いてない幻の作品『快探偵ZERO』とかも、そのうち……。
 
●2674年5月5日、文学フリマ参加(予定)
 1年ぶりのイベント参加。新刊として『通電少女 おしおきかなっ!?』を予定しています。僕と3人の女子中学生と、計4人で作る同人誌です。ほかに『ぽりてんだより3(仮)』とか、作れたらいいな。単著も出せたらいいな。漫画も出したいな。など、考え中です。同日にコミティアがあるようなので、そっちにも出たいです。(不可能?)
 
●臣籍隆下
 2674年2月11日(建国記念の日)を以て、ノンポリ天皇「芝浦慶一(しばうら・けいいち)」は臣籍に隆下(×降下)し、別の名前を名乗ります。※「退位」ではありません。
 もともとは9条ちゃんだけ作って終わらせる予定で、まさか5年も使い続けると思いませんでした。愛着があって好きな名前なのですが、「芝浦慶一」という名前はいまいち訴求力(!)がないし、いろいろ混乱があるので、ペンネームを新たに作りました。
 芝浦慶一は、「芝浦工業大学附属高校を出て、慶應大学を卒業し、一橋大学の大学院に行った」という設定だったのですが、もちろんこじつけです(実際は早稲田大学放送大学)。本当は「渋谷系」という言葉から「しばk」を思いつき、それをフルネームにして漢字をあてたのが「芝浦慶一」です。尊敬する「植芝理一」先生と二文字もかぶっており(まったく意識してませんでした。深層心理は恐ろしい)、浦沢義雄先生の「浦」と、「よろこび」や「めでたさ」を意味する「慶」がつく。とっても気に入っているのですが、5年も使ってきて僕のことを「芝浦」と呼ぶ人はけっこう少なく、編集さんからも本名で呼ばれる始末。仲の良い人たちからは苗字かあだ名で呼ばれるし。新人なんだから大人しく新人になろう、ということで、変えることにしました。
 しばkのイメージキャラクターが「モナー」で、サインにもモナーの顔を書いているというのも、一般的でない感じがしてちょっと……と思ったのもあります。もともとしばkはアンダーグラウンドな存在(だからイメージがモナー)として作ったものなので、これからもアンダーグラウンドな存在として使っていきたいと思います。
 
 しばらくいろいろありますので、よろしくお願いします!!
 
追記:1/27発売のNMG文庫の本、2月下旬発売になってました。9条ちゃんは何があっても遅れないようにしなければ……。