クイックジャパン、パン、舒明天皇。

 芝浦は実はうまい棒大感謝祭というイベントに若干係わっておりまして、本番では例の「うまえもん(通称)」というキャラクターの着ぐるみ(実際は衣裳+仮面)を着て飛んだり跳ねたり、あるいは「うまえもんヒーローショー」の実況兼司会のお兄さん役なんかをやっておりました。
 そのイベントに関する記事が、クイックジャパンという雑誌(10月発売の86号)に載ります。執筆は芝浦です。巻末のコメントと近影的なものも見ていただけたら幸いです。えーと、別にこれ書いても大丈夫なんですよね。ですよね。
 QUICK JAPANといえば、先日なぜだか『たたかえっ!憲法9条ちゃん』に関して編集部ブログに書いていただいてしまいまった。本当になぜでしょう。嬉しくて血が出そうです。
 クイックジャパン編集部ブログ「奇書」
 
 もうひとつクイックジャパンといえば、パンですが、冬の文学フリマに出す新刊が一冊、とりあえず確定しました。タイトルは『パン』。詳しくはまたの機会に書きますが、内容はゲストの三島凛子嬢による連作漫画と、(主に)芝浦による文章です。文学フリマに出すものなので漫画のほうも文学っぽいというか、文芸っぽい感じになります。なるはずです。編集は芝浦がやるということになっていて、今ネームチェックとかしてるところなんですが、とても楽しいです。漫画の編集者になりたいです。
『9条ちゃん』はわかりやすく気が狂っている作品でしたが、『パン』は静かな狂気ですね。キチガイというのではなく、「普通の人が普通に生活しているけれど、やっぱりその人にもどこか変なところがある」というような、秘められた狂気が(少なくとも三島嬢の漫画には)あって、とにかくよくわからないものになりそうです。ガハハと笑えるようなもんでは絶対にないし、ためになったり感動したりするものでもないし、まあ、パンみたいな本になったらいいなと思っています。パンという平べったい無個性の中にも、狂気の可能性はあるということです。パンはなにを挟んでもサンドイッチになるのです。芝浦の漫画集も出したいです。
 常々「書く書く」と言っている『みなごろし!刑法39条ちゃん(仮)』ですが、金銭的な都合と、時間的な都合で出るかどうかわかりません。でも出したいのです。アイディアだけはひどいものがいっぱい浮かんでいるのですが、それらをまとめる時間があるかどうかが問題です。うまく100ページくらいで濃密にまとまったらいいんですが。『9条ちゃん』はライトノベルの王道をそれなりに踏襲するように書いたので、次は違う方向性でやってみようかなとは思っています。『春琴抄』みたいなの、いいですね。芝浦に筆力があれば書けるんですけども。「書く書く詐欺」にならないように頑張ります。
 
 それと、わざわざ記事にするのもあれなんでここに書いてしまいますが、長らく芝浦の相棒として頑張ってくれていた尼ヶ崎義夫くんが、「俺にはもう文章なんて書けない。どうかノンポリ天皇から除名してくれ」などと言ってきました。それで芝浦は「ふざけるな。お前は永久にノンポリ天皇の中で足掻き苦しむ運命なのだ」と言い放ち、彼のために「舒明天皇」という名誉職を設けることにしました。なので彼は未だノンポリ天皇の一員でありながら、同時に舒明天皇でもあるというようなよくわからない状態になっております。とりあえず彼はIT系なのだから、サイト作りの手伝いとかしてほしいなあ……。
 
『たたかえっ!憲法9条ちゃん』は現在、中野のタコシェと、新宿の無銘喫茶(木曜のみ)で買えます。それと早稲田祭で売るという話が出ています。たぶん売ります。冬の文学フリマ受かりましたのでそこでも売ります。通販をご希望の方は、メールください(まだ口座作ってないのです)。そんな感じです。
 
 芝浦慶一

 ↑そういうわけで、ここから先の記事は断りのない限りすべて芝浦が書きます。