39条ちゃんの感想が届き始めました。やっぱり僕は、この作品を女の子のために書いたようです。書きながら、女の子のことしか考えていませんでした。そのへんの事情は「ぽりてんだより2」に書きました(これだけ読んで泣いたという女の子の声も届いているとかいないとか)ので、お持ちの方はぜひご一読を。
 感想を見るに、女の子たちは39条ちゃんに美しさを感じてくれたようです。まあ、どんな女の子でもそう感じるのかというと、特殊な子に限られてしまうのかもしれませんが、とにかくそのことは僕を嬉しくさせました。僕は39条ちゃんを、「キチガイで美しい」話にしたかったのです。9条ちゃんもそういう話でしたが、今回は輪を掛けてそうです。「笑えて泣ける」と言うとあほらしいキャッチコピーですが、とある15歳の女の子は、本当に笑いながら泣いてくれたようです。笑いすぎて泣いたのでも、泣きすぎて笑ったのでもなく。
「ぽりてんだより2」に書いた文章もそうなのですが、僕はときおり美しいことが書けるようです。それでさらにときおり、それを読んで感動してくれたり、泣いてくれたりする人がおります。まあ、そういう報告をしてくれるのは、僕くらいの活動の規模だとだいたい知り合いだったりするわけで、「知り合い補正」みたいなのもあると思うんですが、それでもやっぱり、自分の書いたものに美しさを感じてもらえるというのは、本当に幸せなことです。
 僕は感謝します。僕に美しさというものを教えてくれた人に。それはある一人の人間というよりは、もっと複合的な在り方をしていたりするのですが、とりあえずその代表として、今日は小沢健二さんにあらゆる感謝を捧げます。本当にありがとうございました。
 美しさや幸せというものは、このようにして受け継がれていくもののようです。