『絶対安全! 原子力はつでん部』執筆日記【2】

 あかん、楽しくなくなってきた。もういったんゴタゴタしたシーンは飛ばして、中盤から書き始めよう。前半はあとで辻褄を合わせればいいや。
 どうしたら原子炉がメルトダウンしてくれるのかよくわからなくなってきたので、ちょっと頭を冷やして整理する時間が必要か。図とかフローチャートとか書かないといかん。
 こういう作品を書くときは、どこまで科学的に正しく描くべきかとか、どこまで事実をもとにするべきかとか、いろいろ考えてしまう。あんまり縛られるのはよくないな。面白いのが一番だ。
 そして三人称の小説を書くのが一年ぶりなのでいまいちまだ筆が馴染まない。参ったなー。
 
 ヒロインが火炎放射器持ってて、それを主人公に直撃させても主人公が死なない、っていう時点ですでに無茶なのだから、どこまでも無茶でも面白ければいいよな。もっともっと頭を柔らかくしよう。嘘でしか語れない真実もある。あんまり事実に拘っていると真実や本質を見失ってしまうのである。