4年以上前の映画秘宝のことを、今さら/作中の映画シーンについて

 かつて、『映画秘宝』のブックレビューに『たたかえっ!憲法9条ちゃん』が取り上げられたことがありました。http://d.hatena.ne.jp/politen/20091210/1260436575
 このページは柳下毅一郎さんと田野辺尚人さんが担当していたとのこと(ソースはネット)で、『9条ちゃん』のレビューには「(田)」とあるから、田野辺さんかと思います。本当にありがとうございました……。
 当時、「わーい中学の時に耽読した『ギャラクシートリッパー美葉』の山本弘先生と並んで紹介されたぞー」と喜んだのを覚えています。今回また見返してみたら、隣にはNMG文庫から『おじいちゃんもう一度最期の戦い』を出している戸梶圭太さんが紹介されているのに気づきました。なんとも縁というのは、ありますねえ……。
 
 映画といえば、『9条ちゃん』には映画を見るシーンがあって、具体的なタイトルが何本か出てきます。これは版ごとにけっこう違います。毎回悩んでいるのです。商業版ではどの映画にしようか……考え中です。意見のある方は、ぜひ!
 すべての版を通して『地獄の黙示録』が真っ先に出てくるのですが、これには理由が……なかったんですが、あるのかもしれません。初版の時は単純に、『地獄の黙示録』のワルキューレシーンが自分も好きだしわりと有名だしわかりやすいなと思っただけなのですが、あれがベトナム戦争においての、ベトナムのゲリラ兵や民間人に向けた米国の攻撃なんだってことを改めて考えると、なんか意味があるような気がしてきますね。
 憲法9条がなかった(もしくは条文や解釈が変わっていた)場合、自衛隊ベトナム戦争に参加していたのかもしれないと言われているので、なんか象徴的なシーンになるような。「闘争」とも関係が深いし、たぶんその後の改憲論に与えた影響も……なんて考えると面白いのです。とかいうことを自分で言うのは「みすぼらしいメモ帳の切れはし」を読み上げるようなもんなんですが、書いた時は何も考えてなかったんだからまあいいか、と言い訳……。
 
 そんな作者は憲法9条についてどう思っているのか? それはどうにも説明不可能なので、『9条ちゃん』を読んでいただれば幸いです! ただ念のため強調しておきますが、僕はノンポリでございます。