阿佐ヶ谷LOFTでの9条ちゃんイベント無事終了!

武富健治先生、架神恭介先生、岡田育先生、スタッフさんやそしてお手伝いいただいた方々、お客様がた、どうもありがとうございました!
本当にすばらしいイベントになりました。
自分でこういうイベントを主催するのは初めてなので、お友だちもたくさん駆けつけてくれました。お客さんは50人以上も来てくださいました。招待の方なんかを入れると、もうちょっと多いです。自分が出るイベントで、あんなに人がいたのは初めてだったかも……。
いちおう「9条ちゃん」のイベントということで、読んだことのある人に手を挙げてもらったら、3分の1か4分の1くらいは読者さまだったような感じでした。そのわりに本もけっこう買ってもらえたので、やった意義があったなと思います。ゲスト三名さまの本も飛ぶように売れてました〜。個人的に嬉しかったのは、「まなび本」が何部か売れたことです。いやー、本当にうれしい。
 
鈴木邦男さんがいらっしゃって、お買い上げ頂いた9条ちゃんをぱらぱら見ながら「面白いね〜ぼくもこういうの書きたいよ〜」と仰られたので、「原作を書いてください! 書きます!」と告げたら「あ、ほんと〜?」という感じのノリでした。ねらっていこう。「右翼の人がきてなくてよかったね〜大変なことになってたよ」とも言われました。
こわい!
 
イベント内容は、第一部はわりと9条ちゃんの話になってしまいました。僕は表現規制とか、そっちの方面をわりとまじめな感じで討論しようと思っていたのですが、場の躍動感にまかせてみました。ちょっとそのへんのくだりが長すぎた気はしましたが、それでも皆さんの体験談や持論もけっこう引き出せたので、「9条ちゃん」の名前を冠しているイベントとしては、悪いバランスではなかったかも。
 
第二部の最初のほうは、体験談の話を引っぱって。ラスト一時間ほどはついに、怒濤の「みんなで物語を作る」大会! 僕はこれがやりたかったのです!!
わりと酒飲みながら、そういう話ってしませんか? 僕はたまーにします。「こういう設定どうだろう」「それなら主人公はこんな感じ?」とか言いながら、絶対に出版できないような無茶苦茶な物語を、妄想の中で思い切り消化する……。それって本当に面白いんですよね。ゲームみたいで。
適当なアイディアを言って、それが面白い、ってなったら、必ず「問題点」が浮上します。その問題点をいかに解決し、物語として成立させるか、というのが腕の見せ所で、それがうまくいくと本当に楽しいですね。
このイベントでいうと、昭和天皇って言葉を誰か(自粛)が言って、ちょうど今日は昭和の日だしね、ってなって。でも昭和天皇はまずいだろ、っていう「問題点」が出てくる。そしたらまあ、「昭知天皇」にするかとか、「みどりの天皇」にするかとかいうことになる。それで話してるうちに、「赤い書記長とみどりの天皇」みたいな言葉が出てきちゃったら、もう「それ面白い」ってなって、その言葉やキャラクターを使って物語を作らざるを得なくなるんです。もう、それは「絶対に譲れないところ」になる。じゃあ、赤い書記長とみどりの天皇はどういう関係で、どうやって出会うのかとか、そもそも出会わないルートだとどういう物語があり得るのかとか、いくらでも考えが広がって、その中のいくつかの発想が伏線となって後に結びついたりすると、「よし!」ってなるんですね。
天皇だから行幸させよう、行幸って短歌よんだり植樹したりするよね、植樹……みどり……みどりの天皇にぴったりだ!
ってなると、もう「みどりの天皇行幸して植樹する」っていう線は確定します。
そんな感じで、僕たちの物語にはどんどん肉が付いていきました。
(その時のメモは別にUPします。)
最初、「天皇の四肢が伊勢神宮とかに安置されてる」って誰か(自粛)が言って、それが最後には手足が人工衛星になって地球を回るラストにつながったわけなんですが、いやー、これは本当に、このメンツでしかあり得なかった、一つのイリュージョンのような名作プロットですね。じつにすばらしいです。またやりたい。こんな感じのことが、本当にずっとやりたかったのです。
 
というわけであらためて、みなさんありがとうございました!!
久しぶりの友達にも、会えて嬉しかったです。