第一章、草稿が官能小説みたいになった件
いま『憲法九条ちゃん』の第一章を書いていたのだが、官能小説みたいになった。
エロ本やAVやアダルトサイトに登場するような爛熟した女性の裸体は、当時小学五年生だったマモルにとっては普段見慣れた母親の裸体のようなものであり、まろやかそうな豊麗な肉房も、うっそうとした黒い藻くずも、あまりに日常的すぎて、いかなる性衝動も抱かれなかったのである。そんなものよりは、水泳の着替えも別々になってしまった同級生の少女たちの、花のようなファッションに閉じこめられた、サーモンのお刺身のような、はじけたイクラのような鮮やかな肉体のほうが何億倍も艶やかに、神秘的にエロティックに感じられていたのだ。
ファッションショーのモデルのように身体を傾けて立つ少女の、くの字に曲がった腰のくびれには穏やかに肉のしわが刻まれており、その溝の両側には行き場をなくしたみずみずしい肉が小さな桃の果実をつくっている。
こんな文章で、誰が憲法九条の話だと思うのだろうか。
っていうか全然ラノベじゃねえ!
(※この文章が実際に本になるかどうかはわかりません、悪しからず)
追記:上記文章は、ひとまず第二章に移動させることになりました。第一章はもっとラノベっぽく、それでいて鬼畜で白痴に。
(芝浦)